koji-xの小部屋

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紅茶の蒸らしぶた!? マーナ こぶたの落としぶた

だいぶ前にご紹介した、こぶたの落としぶた。毎日大活躍です。

koji-x.hatenablog.jp

今回は、こいつの新しい使い方をご紹介します!

f:id:koji-x:20170318141359j:plainいい組み合わせだ。。。

紅茶の蒸らしぶた!

こいつで蓋をして蒸らすと、明らかに紅茶の味や香りが違います。

シリコン製で密着度が高いので、保温にもなります。まあ、鼻から多少漏れますが。。。

ちなみに熱湯を入れた状態でぶたさんの鼻を押すと、湯気で熱いので気をつけてください。

小さくてジャマにもならないので、キッチンに置いといて、すぐに使えるのでほんとに便利。

マーナ コブタの落としぶた ホワイト

マーナ コブタの落としぶた ホワイト

 

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プレミアムフライデーに期待する

プレミアムフライデーとは

プレミアムフライデーという、政府と経団連主導のキャンペーンが始まった。
月末の金曜は15時に仕事を終えて、楽しい週末を送っちゃおう、というもので、消費喚起や働き方改革に期待するもの。次回は3/31という年度末のエライ時期になっていて、死人が出ないか心配だ。

世間では賛否両論、というか認知度が低く、まだ殆どの企業が様子見という段階だが、個人的には働き方や生き方に対する意識を高める、いい機会になると思っている。
公式サイトの「月末金曜、何しよう?」というのはなかなかいいコピーだと思う。

問題点

問題点は2点あって、

  1. 退社時間を早めるために、何が必要か考慮されていない
  2. みんなで同じ行動を取ることが推奨されている


退社時間を早めるために何が必要か考慮されていない

単に早く帰るだけでは、働き方が、ひいては生活が変わるということはない。今度の週末楽しみだね、というだけでは、改革と言うには程遠い。

生産性を上げる→早く帰れるようになる

という因果関係なので、早く帰ることだけアピールして、そのために必要な生産性の向上が置き去りにされると意味がない。

早く帰れるために、どうやったら仕事を早く終えられるかを考えることに意義があるので、そこにフォーカスしてほしかった。

「日本のホワイトカラーは他国に比べてものすごく生産性が低いよ! みんな工夫して早く帰れるようになろうね」という感じでアピールしてほしい。今はまだ、生産性に対する意識が持てていない段階。

生産性を上げたからこそ、早く帰ってのんびり過ごせる、豊かな社会や楽しい人生が実現するんだということを訴えてほしい。

ただ、先にインプットを制限することは、生産性を上げる手段として有効なので、やってみる価値はあるのかも。もっともその場合は、他の営業日にしわ寄せが行かないようなやり方を考えないといけない。

みんなで同じ行動を取ることが推奨されている

「みんなが」、月末の金曜日という「同じ日」に、15時という「同じ時間」に帰宅する。

このキャンペーンは結局、みんなと同じことをするのが大事という価値観に基づいている。これは良くない。気に入らない。

ワークライフバランス的な意味での働き方改革というのであれば、みんなが同じ日、同じ時間に同じ行動をしている時点で意味がない。休みの日が決められているというのは、自由な働き方とは言えない。

自分に合った、自分がしたい働き方が認められるように、企業が動いていくことが求められる。

働き方改革というのは、多様な働き方を認め、個人を大事にするということではないのか。

なので、逆に休みの日をずらしてもらいたい。消費を増やす効果云々も言われているが、休みをずらして繁忙期と閑散期の平準化をしたほうがオフピーク効果が期待できるので、ずっと効果はあると思う。サービスを提供するお店やインフラからすると、繁忙期に合わせて確保した人員や機材は、閑散期には無駄になるから。

今後の展望と希望

これを導入するのは多分に先進的な企業で、そういうところはフレックスや在宅勤務、週4日制(1日10時間労働なので給料は変わらない)などを取り入れていることが多い。今回の取り組みで、そういった企業が取り上げられる機会が増え、働き方について皆が考える機会が増えたらいいと思う。

私は、政府にあまり余計なことはしてほしくないと思っているんだけど、小池都知事環境大臣時代にクール・ビズの旗振り役をして、(よほどアホな企業を除き)だいぶ浸透してきたことは高く評価してる。あれでいろんな客先でスーツやネクタイをしなくて良くなったことは、素直に大変にありがたい。横並びの日本企業では、こういうのが意外と効果が出る時がある。

同じように、フレックスを導入しましょうとか、休日シフトしましょうとか、なんなら在宅勤務や週4日制まで、政府がキャッチーな言葉で旗振り役になるのをわりと期待してしまう。

いずれ深刻な人手不足で、自ずと導入する企業は増えていくだろうが、まだまだ時間がかかりそうなので。

これらの施策は、導入のハードルの差はあっても、本質的には、労働者だけでなく、企業にも利益をもたらすものだ。

あとはマスコミに好意的に報道してほしい。うちはこうやって生産性を上げたので、他の営業日にしわ寄せが行くことなく、楽しい週末が遅れてます♪みたいなインタビューとかしてもらいたい。

とはいえ、「働き方改革」という言葉がなんらか力を持つきっかけになる、そんなキャンペーンに成長する可能性を感じてしまう。誰にとっても、働き方や生き方について考えるのは、ワクワクできることなのだ。

そういう意味で改めて、「月末金曜、何しよう?」というのは、なかなかいいコピーだと思う。

働き方についてはこちらのエントリもどうぞ。

週4日労働制の実現について考えてみました - koji-xの小部屋
週4日労働制が、ユニクロにて(一部)実現!! - koji-xの小部屋

以下の一連の本は、働き方とともに、自分はどんな人生を送りたいのかを考えさせてくれる良書。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

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未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

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ちきりんさんのこれらの本を読まなかったら、働き方、生き方について考えることなんてなかったと思う。

部屋干しの強力な味方!小型で強力なサーキュレーター

以前ご紹介した、小型で強力なサーキュレーター。

koji-x.hatenablog.jp

夏場の風呂上がりに欠かせない必需品です。

小型なので収納にも場所を取りませんが、オフシーズンになっても完全には仕舞わずに、シンクの下に格納することにしました。なぜなら……。

冬の洗濯物を乾かすのに大いに役立つからです!

冬は外に洗濯物を干しても全く乾かないので、我が家では浴室乾燥機を使っています。ただ電気代が気になるので、使用時間を短くするために、

  • 朝、洗濯する
  • 浴室に干す
  • 夕方までサーキュレーターで風を当てる
  • 浴室乾燥機を使用

としています。これだと、通常2時間程度必要な浴室乾燥が、30分程度で済みます。

なんなら夜中ずっと稼働しておけば完全に乾くでしょうけど、あんまり長時間連続稼動するのはサーキュレーターに負担をかけそうなので、最大でも6時間程度にしています。急ぎでなければ、その後一晩放置しておけば完全に乾くと思います。

f:id:koji-x:20170227030339j:plain毎週使ってます。

安くてもちゃんと首振り機能がついているので、部屋干しにも大活躍です。厚手のズボンも結構乾きます。あと、熱に弱い衣類は浴室乾燥機が使えないので、そういう衣類にもいいですね。

 

f:id:koji-x:20170326163052j:plain使い終わった後の収納にも困りません。

寒い日に外に干す手間も省けるし、大変助かります。

冬から春先にかけて、特にこれからの季節は、花粉症で外に干せない人にもオススメです。


 

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効果絶大!チラシお断りステッカー

毎日郵便受けに入ってくる大量のチラシにお悩みの方、多いと思います。私もそうでした。疲れて帰ってきて、チラシの山を見てげんなり。

荷物片手に、チラシとそれ以外の書類とに分けて、必要なものを捨ててしまわないように、チラシだけをゴミ箱へ。

何日も放っておくと郵便物がいっぱいになってしまうので、週に2回はこれをやらないといけません。

ものすごく面倒くさい!

そこで、Amazonでチラシお断りステッカーを買って、郵便受けに貼っつけてみました。ものの10秒で作業終了です。

効果は絶大!

貼ってから2ヶ月ほど立ちますが、その間、無駄なチラシや印刷物は一切入リませんでした。多少は入ってきちゃうかな、と覚悟はしてたんですが、予想以上です。

今まで必要な書類と不要なチラシを選り分けるのがどれだけ大変だったか!両手に重たい荷物を抱えて郵便受けを見に行くのが苦になりません。郵便受けがスカスカな快感!

もっと早くに貼っておけば良かった!と、心から思います。圧倒的解放感!

屋外でも使用可能だそうですが、まあダメになっても安いものなんで、買い替えも容易。

プレート型も多く見かけますが、私はこちらのステッカー型をオススメします。多少郵便受けとサイズが合わなくても問題なく貼れるので。

もう郵便受けを開けて、ため息をつく生活とはオサラバです。少しでも無駄な時間を減らして、自分の大事な時間を増やしましょう!


 

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スーパーで絶対重宝するアプリ作りました。単価比較 - 買い物上手!

Androidでアプリを作りました!GooglePlayデビューです!

わりといい出来だと思うのでご紹介。

play.google.com

買い物の時に使う、単価を計算するだけの超シンプルなアプリです。

  • ポテチのお得サイズって、普通サイズよりどれくらいオトクなの?
  • 国産の鶏肉100gで128円の30%引きと、国外産100gで98円の10%引き、どっちが割安なの?

そんなちょっと面倒な計算を、素早く簡単に済ませられます。

例えばポテチ。

  • 175円で140gのお得サイズ
  • 78円で60gの普通サイズ

f:id:koji-x:20170202084345p:plain
この例だとお得サイズのほうが単価が安い。

でも普通サイズの方は10%引きの値引きシールが貼ってある!

f:id:koji-x:20170202084355p:plain
割引額を入れると、単価が逆転。

スーパーとかで商品を見ながらスマホいじるのってちょっと恥ずかしいので、素早く入力できて、確認しやすいようにシンプルなザインにしました。

気になる商品を見つけたら、

  1. 価格を入力
  2. 量を入力
  3. 割引商品の場合は、割引率も入力
  4. 比較したい商品も同じく入力

これだけ。

自動で単価が計算され、最安のものが目立つように表示されます。

大抵の場合は2つの商品を比べたいだけなので、起動時には入力件数が2つ表示されています。

比較対象が3つ以上あっても、ボタン一つで入力項目を増やせます。

f:id:koji-x:20170202084404p:plain
追加ボタンで入力項目を好きなだけ増やせます(スクロールします)。消したいときは削除ボタン。

これ以上無いくらいシンプル。

スーパーで実際に使ってみて、こりゃ便利だわ、と思いました。

あとは、デパ地下のちょっといいお店で焼菓子詰め合わせとかみると、たくさん入っていたほうが安いとも限らないんですよね。6個入り680円、15個入り1,750円みたいなことがままあります。

買い物しててお得度が気になったときには、是非ご利用くださいませ!

電通の事件から学ぶこと。逃げ方を考えよう。

電通の事件に関して、前回のエントリでは、会社を責めても社員の助けにはならないから、逃げるための方法論を論じよう、と提案しました。

電通の事件から学ぶこと。社員も会社も責めてる場合か! - koji-xの小部屋

今回はその具体案を探ってみます。

逃げる準備を整えておく

私を含め、大勢の方が、逃げることの重要性を説いています。「死ぬくらいなら辞めればよかった」はその典型的なワードです。が、それが簡単には出来ないから苦しんでいる人がいるのです。
ならば、どんな状況になったら辞めるべきか、そのためにはどんな準備を必要か、冷静な判断ができるうちに検討し、準備を終えておく必要があります。

そもそも、いつでも辞められる準備をしておけば、精神的な負担が軽減されるものです。

社会保険について調べておく

まずは失業手当です。働いていたときの6割程度のお金がもらえる大事な制度ですので、金額やもらえる期間について、予め調べておきましょう。
ちなみに自己都合で退職した場合、失業手当を受けられるのは3ヶ月を過ぎてからですが、いくつかの条件を満たせば、たとえ退職時に会社に提出する書類に、自己都合欄に判を押したとしても、ハローワークにて会社都合にしてもらえる場合があります。私は直近3ヶ月の残業時間を印刷したものを提出し、会社都合にしてもらいました。これなら2週間ほど待てば給付されますので、ありがたかったです。

半年分の生活費を貯金する

次の職場が決まるまで、3ヶ月の失業保険とさらに半年分の生活費があれば、余裕を持って転職活動に望めるはず。「いつでも辞められる」という確固たる安心感を得るために、頑張って貯金しましょう。
もちろんこれは、病気や怪我で入院したときにも有用な手段です。これによって無駄な医療保険に入る必要がなくなりますので、その意味でもおススメです。

退職届を書いておく

時間も気力もなくなっている時に、退職届なんていう普段書き慣れないものを書くのはしんどいはず。面倒でもネットで調べて、文面をちょこっと手直しして、印刷して、封筒に入れておきましょう。日付を入れればすぐ出せるように。

退職理由を考えておく

大企業を辞めたり、短期間で辞めたりしたら、次の企業の面接でその理由を聞かれることもあるでしょう。それを考えると退職に踏み切れない、とお考えなら、今のうちに考えておきましょう。こんなのはいくらでもでっち上げていいです。
または、100時間残業が続いたことをそのまま伝えてもいいし、上司に受けたパワハラの具体例を伝えてもいい。それで断られたら、そんな会社に入らなくて済んでラッキー、ということです。

逃げる条件を決めておく

仕事がきつい、けど我慢すべきだろうか、逃げるべきだろうか、と悩んだとき。まず冷静でいられるうちに、これは我慢できないということをリストアップします。
例えば、

  • セクハラだのパワハラだのを食らう。
  • 残業時間が50時間を超える(好きな仕事なら別)。
  • 有給、代休が取れない。
  • 無理な転勤を命じられる。
  • 子供が熱出してるのに早退を認められない。

で、ふと気がつけば仕事が辛い、気力が萎えてる、となったとき。このリストを見返して、あのとき、これは我慢できないと思ったことに何項目も当てはまってる!となれば、辞めどきを判断できるのではないでしょうか。

これらの準備で持って、心に余裕を持ちましょう。そして準備を終えたら、通常の業務の中でもやるべきことがあります。

異常な環境であることに気づく

まずは、自分が置かれている状況が異常であることに気づくことです。

私も、時に200時間を超える残業(残業代なし)のあるブラック零細企業で5年間働いたことがあるので分かるのですが、本人には「逃げる」という選択肢が何故か上がってこないんですよね。周りからも「辞めた方がいい」とか、「ゆでガエル状態だ」とか言われてたけど、次の仕事が見つからなかったらどうしようとか思ってしまう。

残業、パワハラなど、きつい環境が続くと、精神的に追い詰められ、冷静な判断ができなくなります。自分が今、冷静な状態か、常にチェックしましょう。
先程の逃げる条件リストを時々は見返し、内容を吟味し直しましょう。

周囲の人の話を聞いて、視野を広げる

新人の頃は他の会社のことを知らないため、現状が普通だと思ってしまうことも多いものです。そこで、他社の人の話を聞いて、視野を広げることが大事です。

先程の逃げる条件リストを、友人、知人に見せて、当てはまるものがあるか聞いてみましょう。周りがそうでないなら、当たり前だと思っていた自社の労働環境が、異常なものであることを客観的に受け止められるはず。
学生時代の知り合いと飲みに行く機会を作って、お互いの状況を交換し合うのもいいですね。

友人の会社のほうがもっとブラックだったら、そんな会社おかしいよ、と言ってあげましょう。

自力で逃げる覚悟を決める

過労の末、自殺するような痛ましい事件が起こってもなお、現在の働き方を見直せない人が大勢います。会社側、労働者側、共にです。結局は他人事なんです。

人は変わりません。他人がどうなったとしても、それで学習したりしません。自分が痛い目に遭って初めて、自分の事として学べるのです。
ですから周囲の環境が変わるのを期待するのは止め、自分の力で逃げる準備をし、決断し、実行するしかないんです。

周りから色々言われるかもしれないし、自分でも「やっぱまだ頑張れるんじゃないか」とか「同僚に負担をかけてしまう」とか、変な倫理観が邪魔するかもしれませんが、捨てましょう、それ。よく、責任感が強い人とか、真面目な人が鬱になるといいますよね。

もっと言えば、その状態は思考停止しています。倫理的に良くないから、と言ってそれを免罪符にして我慢する。それは、自分の人生を軽く見ているということです。そんなこと許されません。自分の人生と向きあって、必死になって倫理観と戦い、逃げを選ぶ、その覚悟を決めるんです。

横道に逸れますが、ともすれば、残業自慢を(時に自虐的に)する人も多いのですが、私はそういう人を軽蔑します。
残業時間を自慢気に話している人は、自分がいかに生産性というものを分かっていないか、大声で吹聴しているようなもので、程度の低さを恥ずかしく思うべきです。
その残業をどうやって少なくするかを考えべきなんです。まあそんな人、社会人になってからこの方15年、見たことがありませんが。

残業代が出ないなんてのはもってのほかで、これはもう完全に違法行為です。企業で働くというのは、その企業の利益にのために働くということでもありますから、違法行為に手を貸すようなものです。
周りの人から同情されると踏んで、これも自慢話として言う方がいらっしゃいますが、見方を変えれば、犯罪の共犯ということになります。
厳しい意見になるかもしれませんが、社会人である以上、生活があるから、事情があるからしょうがない、では済まされないはず。危機感を持ちましょう。自戒を込めて。

恐らく、今電通の社員であることを誇らしげに語れる社員は少ないはずです。
自分は、社員を死に追い込むような超ブラックな企業で働いています、その企業の存続に手を貸しています、と言っているようなものですから。

大企業に入れちゃった場合

私は経験がないのでアレですが、せっかく入れた一流企業を一年で辞めるなんて、とても出来る決断ではない、のでしょう。
人によっては、今より小さな会社に移って、惨めに感じないだろうか、なんて心配をするかもしれません。

ですがよく考えてください。今を頑張れば、その会社で幸せになれる保証があるのか。
順当にスキルアップして、キャリアを積んで、出世できて、やりたい仕事ができて、収入もガンガン上がって、周りからも尊敬される、羨ましがられる。

それを実現する具体的なプランが立っていますか?周りがそうなってるし、自分も多分そうなるだろう、というレベルではありませんか?
それより、電通のあの社員のようになってしまわないか、そっちを心配するほうが先です。

働いてスキルや経験や人脈を作るのは、他所でも出来ます。その上で同レベルの企業に転職できないのだとしたら、今の企業に入ったのが無理筋だったということです。

怒りを持つべし

自分が今、異常な環境に置かれている、ヤバイ状況である。しかし逃げるための準備は既に終えてある!
それでも、日々の激務や精神的な疲弊により、行動に出られないこともあるでしょう。

そこで有効なのが、「怒り」の感情です。これは精神論ではなく、怒りには人にエネルギーを与え、行動させる力があるのです。利用しない手はありません。

こちらに、怒りに対する重要な考察が掲載されています。

“イライラ”は、「ウツ」が悪化している兆候なのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(8)|男の健康|ダイヤモンド・オンライン

 本来「怒り」は、ネガティブというレッテルで差別されるべきものではありません。

 不当なもの、理不尽なもの、愛のないもの、侵害的なもの等に対して自然に「心」から生み出されてくる感情が「怒り」なのであり、人類の歴史を見ても、革新的な試みは常に、旧態依然としたものへの「怒り」が基になって成し遂げられてきました。「怒り」は、閉塞的状況を打開する創造的エネルギーの発露でもあるのです。

また、小寺信良さんというAudioVisual系ライターの方の、長時間労働に対する情感溢れる文章をご紹介します。

日本にサマータイムは有効か (1/3) - ITmedia LifeStyle

 筆者がそんな会社を辞めようと思ったきっかけは、ある日、赤坂溜池のあたりで、赤坂プリンスの向こう側に沈みゆく夕日を見てしまったからである。その日は編集室の改装工事が入っており、いつもよりも早く、というか普通の時間に帰ることになったのだ。

 水面に反射する落陽の光に包まれながら、家路へと急ぐ人の群れに混じって歩いていると、ふと父のことが思い出された。筆者の記憶の中では、大人も子供も、夕焼けの黄金色の光の中で、家に帰るというのが常識だったはずなのである。

 普通は今頃帰るんだよな、という思いと、このままこの仕事を続けている限りこんな時間には帰れるはずがないな、という思いが交錯し、「こんな生活は人間らしいとは言えないんじゃないか」という怒りにも似た感情がこみ上げてきた。

小寺さんはこの怒りを通して、フリーの道を進むことになります。

社会人ともなれば、安易に怒りを発露するのは控えるべきなのは論を待ちません。が、本当に守らなければならないものが踏みにじられたとき、怒りを正当な感情として、制御して利用すればよいのです。

自分の人生が今、破壊されている。自分という人間を、軽んじられている。自分が大事にしているものも全て、踏みにじられている!何様のつもりだ!
理不尽なことに対して、怒りを持つべし!

生産性を上げる

ここまでは逃げる準備、実行への移し方でしたが、逃げた先でも結局は働かないといけない。働き続ける上では、生産性を向上させることが大変重要になってきます。

より効率的に、より短時間で作業を終わらせることができるように、常に生産性の向上を念頭に挙げながら業務に当たるようにします。
急いで仕事をするのではなく、どうやったら急がなくても短時間で仕事を終えられるかを考えるのです。

これがどれだけ大事なことかは、以下の記事が参考になります。

世界を読み解くニュース・サロン:日本人、それってオカシイよ 「過労死」を生む日本企業の“常識” (3/5) - ITmedia ビジネスオンライン

「(日本の)超過労働は経済にあまり恩恵をもたらしていない。なぜなら、要領の悪い労働文化と、進まないテクノロジー利用のおかげもあって、日本は富裕国からなるOECD経済協力開発機構)諸国の中でも、最も生産性の悪い経済のひとつであり、日本が1時間で生み出すGDPはたったの39ドルで、米国は62ドルである。つまり、労働者が燃え尽きたり、時に過労死するのは、悲劇であるのと同時に無意味なのだ」

例えばIT系の開発の仕事で、プログラミングをするとき、一般的なコーディング規約(検索するといろいろ出てきます)に則って進めると、スキルや経験の少ない新人でも、一定の品質を保つことが出来ます。バグが減ればその分デバッグにかかる時間も減りますし、見やすいコードを書くことでデバッグ効率の向上や、仕様の変更に対応しやすくなります。

また、お若い方の中には自宅でPCを使っていない、持っていない方も増えてきましたが、業務で使うPCの操作に慣れておく、特に有用なショートカットを覚えると、作業効率がかなり上がります。
学習コストに比べてパフォーマンス向上の比率が高く、大変オトクですので、少しづつでも覚えていくといいでしょう。

こうやって生産性が上がれば、単純に残業時間が減らせ、自分の時間を取り戻すことが出来ます。
そして何より、どの職場でもやっていけるという自信がついていきます。
自分に対する投資だと思って、時間を作って試してみてください。

ただ、生産性とは、こうした工夫や試行錯誤を何年も続けて上げていくものなので、すぐに効果を出すことは難しいのです。

そもそも、生産性が低いとしても、それで死に追いやられてしまうということは、あってはならないことです。自分は生産性が低いから、残業が多くなってしまうのは仕方ない、なんて思わないでください。

若い方は特に無理が利いちゃうもんだし、アホな先輩や上司からも、若いうちは死ぬ気で働けとか言われてそうで、危なっかしく感じます。自分の置かれている環境が異常でないか、常に注意してください。

まとめ

ものすごく長くなってしまいましたが、逃げるための具体的な準備、心がけについて、自分が考えられることを書きました。アフェリエイト目的のブログで何でこんなこと書かなきゃならないんだ。

今の現場では、電通の件もあるので稼働を減らすように、という通達が出ています。おそらく数ヶ月もすれば、そんなものはなくなってしまうことでしょう。
自分の命や、家族の生活は、結局は自分が守らなければならないのです。

いつでも今回の電通社員のことを思い返し、人は仕事が原因で自ら命を絶つことがあるんだという事実を、忘れないようにしましょう。

15年前の自分に、なんとでもなるから、さっさと辞めろと言ってやりたかった。
仕事が辛いとか、甘ったれたこと言ってる暇があるなら、仕事を辞めるために頭を使えと叱ってやりたかった。
今回のエントリには、そんな思いもちょこっとだけあります。

出来ることはあるはず。

電通は、なんなら3.11と同じように、その日になったら黙祷を捧げるべき。それで余計時間取られて残業が増えて……。

電通の事件から学ぶこと。社員も会社も責めてる場合か!

電通新入社員自殺、「死ぬくらいなら辞めればよかった」が絶対に誤りである理由。 – アゴラ

※現在は削除されているようです。

アゴラに掲載されているこちらの記事について、思うことがあったので今回のエントリを書いてみました。

2015年の12月に、電通の新入社員の女性が自殺し、それについて労働基準監督署が労災認定をしました。長時間労働による過労が原因ということです。

この事件に対して、「自殺するくらいなら、その前に会社を辞めればよかった」という意見もあるらしく、それはおかしいんじゃないのか、というのが、今回のアゴラの記事です。

要は、

  • 社員は正常な判断ができないほど追い詰められていた。
  • 退職は冷静な判断が必要になるので、精神的に追い詰められている人間にそんな行動は無理。
  • ようやく入れた会社をそう簡単に辞められない。
  • 精神疾患で退職となれば、次の仕事が見つからないのではという不安もあるはず(なんで退職理由を馬鹿正直に話す必要がある前提なのかは謎)。
  • かと言って深夜残業をしなければならない今の仕事を続けながら、次の職を探すのは不可能に近い。

なので、当人に責任を押し付けるのはおかしい、上司や人事部が適切に対処すべきだった、会社側に問題の本質がある、という論調です。
どれもこれも至極最もな意見で、全く異論はありません。

だって、社員を過労死に追い込んだ会社に対して、会社が悪いって言ってるだけなんだから。

苦しんだ末に死を選んだ社員を責めるなど言語道断ですが、このご時世にパワハラなんぞやらかす会社を責めるのも全く意味がありません。分かっててやってるわけですから。

「本人を責めてもしょうがない」、「会社に責任がある」、というのは正論ではあるんですけど、正論では人は救えない。

「この社員はどうすれば助かったのか。」、「今苦しんでいる社員はどうすればいいのか。」、「これから社会に出ていく若者は、どんな準備をすればいいのか」という点も論ずるべきです。でなければ、尊い犠牲が無駄になる。

電通のような会社を徹底的に糾弾したり、事件が起こった背景をたどったりすることで、企業や社会が変わることもあるかもしれませんが、それまで同様の問題を抱えた他の社員は、ひたすら耐えるしかないのでしょうか?

そうではありません。企業や社会が変わるのは時間がかかるけど、自分を変えるのはすぐにでも出来ます。助かる道はあるんです。

社会保障の仕組みを知り、労働者の権利について考え、他社の制度について調べ、働き方に対する価値観を変える。

自分の命や、家族の生活を護るために、あらかじめ逃げる覚悟を固めておく。そのための知識や準備を整えておく。

職を失ったとき、どういった社会保障があるのか、失業保険はどの程度の額、どれくらいの期間もらえるのか。

本来なら社会に出る前にこういった準備をしておく必要があります。過酷な労働環境の渦中にいると、冷静な判断ができなくなりますから、余裕のあるうちに済ませておくことが大事です。

そういう社員が増えれば、企業も変わらざるをえない。そうやって社会を変えていくほうが望ましいし現実的だと考えます。

本来なら、こういったことは義務教育で教えるべきです。電通のような悲惨な実例を出して、こういう状況になったら、生きるために脇目もふらずに逃げるべき、そのためにこういう制度が利用できます、こんな準備をしておくことが有効です、と。

学校には今、そういった機能は無いと思うので、アゴラで啓蒙するのはどうかと思います。

アゴラは月1,000万PVを記録する言論サイトです。恐らくですが、読者層には会社員が多いでしょう。そういった言論サイトであれば、多くの会社員の意識を変えることが出来るはず。

以前、満員電車に乗っていたとき、ある乗客が気分が悪くなって降りるということがありました。あんな状態でいたらそりゃ体調も崩します。例え遅刻してでも、体のことを考えるべき。命を護ることを真剣に考えるべきなんです。

次回は具体案を出してみたいと思います。

出来ることはあるはず。