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ちきりん X 山下達郎 共通点2「作りたいものを作る」

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達郎さんは常々、「私は趣味が高じて音楽をやってる人間です」と口にしています。達郎さんの音楽好きはほとんど病気の域ですが(もちろん褒め言葉)、それを仕事へと昇華して多くの作品を送り出してきました。

その趣味が高じた最たる例が、ドゥーワップの曲で構成されたアカペラアルバム「ON THE STREET CORNER」シリーズでしょう。

今でこそRATS&STARやゴスペラーズにより、ドゥーワップの認知度が上がってきましたが、当時はそもそもアカペラという用語自体が通じなかったらしく、一緒にやってくれる人が誰もいなかったため、多重録音による一人アカペラをすることになりました(こんなの出来るのは達郎さんだけです……)。
当時のレコード会社の社長に「せっかく『RIDE ON TIME』で売れたのに、こんなマイナーなことやってちゃダメだよ」と怒られたそうですが。それでも好きな曲、作りたい曲を作る。

☆☆☆

ちきりんさんは、そもそも「考える事」自体が好きな方です。自分が興味を持ったことについて深く考察し、それを記録する。無人島に一冊だけ本を持っていけるとしたら、という問いに、ノートとペンと答える。事実、25年もの間、紙のノートに思考の記録を書き綴ってきました。
そこには、これを書いたらウケるだろうという概念はありません。

記録先がブログに変わってからもそれは変わりません。過去エントリを全て読んでいた私ですら、梅原大吾さん関連のエントリーにはビックリしましたし、最近では将棋関連のエントリも多数書かれています。
どう考えても普通のブロガーは記事にしないでしょ、というものでも、「面白い!」と思ったら書く。

☆☆☆

お二人とも一見、好きなコトやってお金もらえていいね状態ですが、そういう感覚は、会社員ならではのものなのかも知れません。
達郎さんもちきりんさんも、自分というブランドで市場に立っています(ちきりんさんの場合は、「Chikirinの日記」という場がブランドなのかな)。
会社から月々一定の給料が入るのとは違い、自分の創りだすものが、そのまま収入や評価に繋がるのです。
この状況で、売れ線の曲を作る、ウケるネタを記事にするという誘惑を跳ね除けるのは、難しいことのように思えます。

私がお二人を尊敬する点の一つは、そういう誘惑を乗り越えているところです(と言うかそもそも売れることを至上目的としていないんですが)。

そして、人と違う曲、違う記事、違う作品や個性であっても(だからこそ)、価値を生み出せる、自分が好きなもの、大事にしているものが、価値を持つことが出来るんだということを証明してくれている。そこもまた、私がお二人を尊敬してやまない点なのです。

ON THE STREET CORNER 1

ON THE STREET CORNER 1

 

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