商品選びに時間がかかり過ぎなあなたに。買い物の生産性の上げ方。
スポンサーリンク
ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」を読んだこともあり、最近は生産性について考えることが多くなりました。
なので、普段の生活における生産性向上の具体案について、考えたことを書いてみます。
私がよく時間をかけてしまうのが、何か買うときや、サービスを検討するときです。延々とネットで検索して、口コミを見て、時間がとめどなくかかってしまう。
今回はデジカメを新調する際、どうしたら短い時間で選べるか、同著者の「自分のアタマで考えよう」を参考に、シミュレーションしてみようと思います。
意思決定のプロセスを決定しておく
デジカメの機能や性能のうち、どの要素がどうであれば購入するか、しないかの、意思決定のプロセスを、「情報を集めるより先に」考えておくことが大事です。最初にそのロジックを決定しておけば、必要な情報についてだけ調べればいいので、いたずらに調査に時間をかけずに済みます。
そのためには、自分が求めているものが何であるか、はっきりさせておく必要があります。それも超具体的にです。今回のデジカメの例で言えば、「もっと画質が良いやつが欲しいなー」とかでは全然足りません。
外での撮影には困ってないが、屋内で走り回る子供達を撮るのにいつも苦労する。。。
この場合、求めているものは、
- 屋内でもブレずに明るく撮影したい
- シャッターチャンスを逃したくない
- 子供にいじられて壊されても、マジで凹まないで済む価格
これらをクリアした機種を購入する。していなければ購入しない。
という風に、明確にしておきます。
別の著者のとある著書にも「明確なアウトプットイメージを意識してから情報収集を始めること」とあります。
これが単に「キレイな写真が撮りたい」という判断基準だけだと、「頑張って一眼レフでも買ってみようか」、とかなりそうですが、まずレンズカバーを手で開ける手間があるので、シャッターチャンス逃しまくりです。散々調べた挙句、やっぱり使えない、ということになってしまいます。
ここで出てきた条件を満たすため、デジカメに必要な要素を割り出すと、
屋内でもブレずに明るく撮影したい。
シャッターチャンスを逃したくない。
- 軽量小型で、ポケットに余裕を持って入ること(すぐ出せる)
- 起動時間が極力短いこと
- オートフォーカス(AF)の時間が極力短いこと
といった感じでしょうか。価格は人それぞれなので割愛。私だったらまあ4万くらいまでですかね。
検索するときには「コンパクト デジカメ」とか、「レンズ 明るい」とかでリストアップし、各要素の数値を表に書き込んでいきます。
- サイズ:200mmx150mmx20mm(大きめのポケットなら余裕)
- レンズ:24mm(広角な部類)
- F値:1.8(明るい部類)
- 起動時間:0.5秒(まあまあ速い)
- AF:0.05秒(超早い)
- 価格:40,000円
各機種ごとにこんな感じの表を作っていきます。
これなら、間違っても一眼レフや、20倍ズームなんて機種について調べてしまうことはないはずです。
判断基準を絞る
デジカメも星の数ほどありますが、先程の条件をすべて満たすものは無いかもしれません。
こういうときは判断基準を明確にすることが大事です。筆者によれば、商品が多すぎるから迷うのではなく、判断基準が多すぎるから迷うということでした。そこで、判断基準に優先順位を付けます。最も重要な条件は何か、明確にするのです。これは難しいと思います。
例えば2つの機種で、条件を満たしていないものを消していくと
- サイズ:200mmx150mmx20mm
- レンズ:24mm(広角な部類)
- F値:1.8(明るい部類)
- 起動時間:0.5秒
- AF:0.05秒
- 価格:40,000円
と、
- サイズ:200mmx150mmx20mm
- レンズ:24mm(広角な部類)
- F値:1.8(明るい部類)
- 起動時間:0.5秒
- AF:0.05秒
- 価格:40,000円
になったとします。
上は広角が犠牲になり、下は明るさが犠牲になる。どちらの要素が重要か?
新型が出るまで待つという判断もあるかもしれませんが、子供の成長は待ってはくれません。
この場合、私ならレンズの明るさ(シャッター速度を上げられるのでブレにくい)を重視します。広角については、自分が少し離れれば対応できますが、明るさについては、動き回る子供を止めることは出来ないので(止めたら意味がないし)、自分では対応できません。より重視すべきは明るいレンズ、ということになります。
商品選びにこういったロジックを使えば、同程度の価格でより満足度の高い商品を、より短時間に選べ、買い物の生産性を上げることが出来るわけです。
こうして新しいデジカメを買うことが出来るのですが、まず子供がいない一人暮らしの私には時間の無駄でした。
「自分のアタマで考えよう」には、こういった具体例を伴った思考術がたくさん掲載されています。仕事だけではなく、生活の生産性を上げるためにもオススメです。
Amazonはこちら
- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 30人 クリック: 893回
- この商品を含むブログ (155件) を見る
楽天はこちら
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 心理学 > 心理学
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,512円