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PowerShot G7 X Mark II 所感

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先日、4年間使ってきたCanonのデジカメ、S120が大往生を遂げた。

SシリーズからGシリーズへ

ということで後継機種を探していたのだが、S120を最後にSシリーズは打ち止めになっていた。S120は、軽量小型でありながら高い操作性と高画質を実現した、本当に素晴らしいカメラだった。S90から愛用していたものとして、シリーズ終了は大変残念なことだった。

その後継機種とされるのが、PowerShot G7 X Mark II(以下G7XII)と、同じくG9 X Mark II(以下G9XII)。こちらをGシリーズとする。

両機種の最大の特徴は、センサーサイズが1インチにアップ(S120は1/1.7インチ)し、高画質に貢献していること。

両機種をヨドバシでじっくり見てきたが、S90から始まるSシリーズの系譜は完全に終わってしまったことを理解した。後継機種というよりは、別物として捉えた方が良い。G7XIIは軽量小型という枠から完全にはみ出しているし、G9XIIは操作性が酷すぎる。

G7XIIはチルト式液晶モニターを採用したこともあり、サイズと重量アップは避けられないことは分かるのだが、とはいえ大型化したセンサーにズーム(4.2倍)を載せ、かつサイズを抑えるというのが、これほどまでに難しいことなのかと痛感した。

その甲斐あって、ズーム時でも明るいレンズを手に入れることになったのは大きい(S120ではズームするとレンズが暗くなり、ノイズが乗りやすくなる)。曇天や室内撮影では強力な味方になり、1インチセンサーのもたらすボケ味を存分に楽しめる。

ボディ形状はG9XIIの方がS120に近い。幅、高さ、重量はS120をも下回る。ズーム倍率が3倍にスペックダウン(S120は5倍)したのはセンサーサイズの大型化における副作用だが、これくらいなら許容範囲だった。

なので通常であればG9XIIが候補に入るはずだったが、操作にタッチパネルを多用するようになったため、操作性が著しく酷くなり、使い物にならなくなってしまった。というか使いたくない、と感じてしまう。S120のままでよかったのに。

まとめると、

  • 軽量小型と操作性を両立させ、当時としては高画質だったS120
  • 軽量小型を捨てて高画質と操作性を追求したG7XII
  • 軽量小型とある程度の高画質を両立させ、操作性を犠牲にしたG9XII

という分類になるかと思う。

Sシリーズが軽量小型、お手軽高画質というコンセプトだったのに対し、Gシリーズ(G7XII)はサイズと重量を多少犠牲にしてでも、1ランク上の表現力を手に入れようというコンセプトのようだ。G9XIIはちょっと意味がわからない。

まとめ

というわけでG7XIIを購入したのだが、GシリーズはやはりSシリーズとは別種のカメラだ。

S120は、当時としては大型の部類に入る1/1.7インチのセンサーと明るいレンズを活かして、高い画質を実現していた。1/1.7くらいだとピントが広い範囲で合うので失敗もしにくいが、背景のボケにくさゆえ、生活感の出てしまう写真になることも多かった。

G7XIIは被写体に近寄ったり、軽くズームしたりすれば、背景が簡単にボケる。その分撮影は難しくはなるが、何気ない日常を別世界のようにドラマチックに写せる。明るいレンズとセンサーサイズの大型化によりノイズ耐性も向上し、屋内や雲天時の撮影に不安がない。サイズアップゆえ、ハンドリングに少々難はあるが、ギリギリ片手のみでも扱える。

購入まで散々迷ったが、今は数段上のレベルの表現力を手に入れたことに大変感動している。これはS120からのステップアップとしてはまったく申し分ないカメラだ。ちょうどお手軽高画質を卒業しようとしていたタイミングだっただけに、自分としてはG7XIIはドンピシャであった。

なのでG7XII自体に不満はないのだが、手軽にポケットに入れて外に持ち出せ、スマホでは厳しい夜景やズーム撮影を気軽に楽しめ、ちょっと凝った撮影に挑戦したいときにはマニュアルモードで各種設定をストレスなくいじれる、初心者が撮影に興味を持てるようになるきっかけを作れる、そんなカメラであったSシリーズが無くなってしまったことは、やはり残念に思う。

 

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