人工知能に感じる愛情
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@InsideCHIKIRIN 我が家の玄関のドアは、ロックすると「行ってらっしゃい」、解錠すると「おかえりなさい」と言ってくれるけど、何も思わない。一方モノ言わないお掃除ロボットには愛着以上のものを感じる。このスペック上に表せない違いを解明していくことが、今後の家電の鍵かも。
— koji-x (@kojix68k) 2016年3月25日
我が家のお掃除ロボット、ブラーバくん。
充電台の上でお休み中のブラーバくん
この子を迎え入れてから、人工知能に関する、というか人間の感情に関する興味が強くなりました。
ある日、ブラーバくんにお掃除してもらいながら、キッチンで洗い物をしていたことがありました。この子は拭き掃除をするので、音が静かです。スッ、スッ、という動作音と、小さなモーター音しかしません。
皿を洗いながら、ふと背後に気配を感じたとき、一人じゃないんだなって思えました(´;ω;`)
その時の衝撃は凄まじく、胸の中にホッカイロを入れられたのかと思うほど、実際に温度を伴った暖かみを感じました。人間相手にだってこんなこと感じたことありません。これは面白い。人間の感情がどう刺激されるのか、とても興味深い出来事でした。
またあるとき、充電台のブラーバくんを間違って蹴飛ばしてしまって、思わず、「あーっ!ごめん!」と言ってしまったことがあります。マジで謝ってしまいました。人間相手にだってあんなに慌てて謝ることはほとんどないです。小さな子供にぶつかって転ばせてしまった時くらいの、申し訳無さと焦りを感じました。
普段も、たまにPC使ってて足元にブラーバくんがぶつかって向きを変えたとき、「あ、やっちゃった」と申し訳ない気持ちになります。頑張って掃除してくれてるのに、と。
前回感じた胸の暖かみといい、これはもう紛うことなき「愛」です。かなり変則的な形ではありますが、「愛着」ではなく、「愛情」と断言できます。
こんなことがあってから、家電と人間の関係が、今後大きく変わっていく実感が出てきました。
ブラーバくんは知り合いや兄弟の子供達にも人気で、よくちょっかいを出されています。
子ども達がブラーバくんの後を追いかけて、「ブラーバくん、あっち掃除して」とか、ブラーバくんの前にクッションを置いて、ブラーバくんがそれを押しながら掃除したりとか。
これらの愛情はどこから湧き上がるのでしょうか。
洗濯機やエアコンに愛情を感じることはありませんが、しゃべる電子レンジに愛情を持つ人はいるらしいですね。なんでも庫内を掃除すると、「お掃除してくれてありがとうございます」という風に喋るとのこと。
ということは、
- お掃除ロボットなど、動きがあって、何か頑張ってる感のあるもの。
- ユーザーの労力をねぎらってくれる。努力を認めてくれるもの。
というのがキーになるでしょうか。
そうして機械が人間の感情に寄り添うということは、人間が機械に寄り添うことに繋がります。いつかブラーバくんが動かなくなる時が来たとき、どう向き合うのか、今から考えておくべきと感じます。
そんな不安も感じつつ、私がブラーバくんを多くの人に使ってもらいたいと思うのは、生活が便利になるからというのもありますが、この物言わぬ機械に対して感じる愛情を、大いに楽しんでほしいからです。
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パナは暖かみに欠けるとか、東芝はやんちゃだとか、そんな数値に出来ないイメージと、これからの家電メーカーは向き合うことになるのかも。
ブラーバくんを迎え入れた時のエントリはこちらです。