真のおもてなしとは?
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5月6日(火)放送のロンドンハーツ3時間SPのお泊りロケの企画を観ていて、「もてなし」の本質について少し考えさせられた。
この企画は、ロンドンブーツ1号2号の淳さんが、女性タレントの家にお泊りして、おもてなしの良し悪しをジャッジするというもの。部屋の片付け具合や料理などが細かくチェックされる。
毎回3人のタレントの家に泊まるのだが、今回気になったのは、その中の丸高愛実さんという、一見チャラい感じの(失礼)若い子。以下の感じでおもてなしをしていた。
- ウェルカム・ドリンクに、モエ・エ・シャンドンのロゼ(1本6,000円位?)
- 料理は手巻寿司
- 食事の途中で、淳さんの好きな日本酒「獺祭(だっさい) その先へ」(幻の銘酒と言われる。720mlで3万円以上します)
- シメに獺祭スパークリング(こちらも数千円)
で、VTRが終わった後のアンジャッシュ渡部さんのコメントが、以下の様な感じ。
「モエは刺し身には合わない。先に獺祭を出すべき。」
しかし、私はそうは思わない。
料理のことだけを取ればそれが正しいのだろうが、目的は「ゲストをおもてなしすること」だからだ。
今回の食事の例で言えば、
- ウェルカム・ドリンクとしては、ピンクの華やかな発泡性のワインのほうが相応しい。
- 獺祭のようなスペシャルな酒は、お楽しみとして後に、しかもサプライズで出すのが良い。
- 先に獺祭を出してしまうと、後からどんな酒を出しても、むしろガッカリ感が強まるだろう。他のゲストならともかく、今回のゲストは獺祭に目がないくらい好きだから。
- ラストの酒として「獺祭 その先へ」を出してしまうと、今までの良かった部分が霞んでしまう可能性もある。真ん中に持って来るべき。
- となるとラストは同じく獺祭で、シメに相応しいスパークリング。好きな獺祭を2種類も飲める幸せを味わって頂く。
- 全体を穏やかにシメることで、モエの印象が霞むこともない。
これらの考察の結果、僕でも丸高さんと同じ順番で出すだろうと思う。まあ、モエが刺し身に合わないなら、ゲストも無理にそれにあわせて飲む必要もないしね。
渡部さんは刺し身に合うかどうかにしか注目していなかったように思える。
彼は美味いモノに対する情熱を持っている人なので、周囲が料理に合わない酒についてコメントしないことに対して、焦りを感じ、自分が言わなくては、と思ったのかもしれない。少し必死な印象を受けたので。
しかし真に大事なことは、ゲストに喜んでもらうことであり、料理はその一環でしかない。そしてその結果は、ゲストのリアクションに如実に現れていた。
モエと刺し身の相性について熱く語っていた渡部さんを見ていて、今流行の(?)「美味しんぼ」の山岡士郎を思い出した。
劇中では、山岡士郎が目先の技術や旨さにとらわれて、海原雄山にボロ負けするシーンが何度も出てくる(最近のはどうか知らないが)。
雄山いわく、真に人の気持ちに寄り添う、もてなしの心が大事なのだと。
ビジネスなんかだと、顧客視点という言葉で表されるかもしれない。
日本も、海外から来るお客様をおもてなしするのであれば、こういうことを改善していかないとね。
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一回くらい飲んでみたい……(´・ω・`)