ソニー コンパクトデジタルカメラ RX100 M5AとM7。わかってたけど、どちらも必要だった。
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購入した経緯
昨年、ソニーのコンパクトデジタルカメラ、RX100シリーズのM5AとM7を購入しました。
それまで使用していたCannon PowerShot G7 X Mark II(以下、G7X II)が、富士登山時、雨の中無理やり撮影していたら壊れてしまったので、買い替えです。
検討していた際には、G7 X Mark IIIも出ていたのですが、どうも基本性能は殆ど変わっていないようだったので、唯一の弱点とも言えるAFの性能の弱さも、克服できていなさそうでした。
AF性能に着目すると、RX100シリーズ以外に選択肢がありません。素早く正確なAFは、テンポよく撮影するために、どうしても必要でした。
RX100について
RX100は、シリーズ通して、デザインや操作はほぼ同じですが、ズーム倍率に違いがあります。
RX100シリーズには、M1~M7までありますが、ズームの倍率が
- M5Aまで:2.9倍
- M6以降:8倍
となっています。
倍率が高いほどレンズが光を取り入れる量が減っていきますが、たとえズームしない状態でも、最大倍率の高いレンズのほうが、光を取り入れる量が少ないので、室内や夜景の撮影には向いていません。
特に被写体が、ペットや子供など、動くものの場合、全く使いものにならないです。こういうときは明るいレンズは必須です。
※M5Aは、M5のソフトウェアを最新のものに更新してバージョンアップしたもの。
そこで、M7は趣味の登山等、屋外で使用し、M5Aは室内や夜景で、という使い分けにしようと思いました。
まとめると、
- M5A:ズームは2.9倍までだが、明るいレンズで、屋内や夜景に強い。
- M7:ズームは8倍までいけるが、暗いレンズで、屋内では使い物にならない。
操作性
まず初めに、はっきり言って操作性は悪いです。
それまで使用していたG7X IIがものすごく使いやすかったので、比較すると特にそう感じます。
※というか、ヨドバシとかで触った感触でいうと、キャノンのPowerShotシリーズの一部以外は、まともな操作性を有していないと感じます。
- 写真を拡大表示しようとすると、いきなり最大で表示される。
- 露出を変更する専用のダイヤルがない。
あと、屋内で撮影するときに、絞り優先で撮影したところ、シャッター速度が1/1,000になった写真が何枚もありました。当然、ISOもつられてバク上げですので、だいぶノイジーな写真になってしまいました。屋内での撮影にだいぶ癖があるようです。
また、あれだけの連射性能を誇りながら、操作の方はもっさりで、
- 起動、停止にかかる時間が長い。
- 再生画面のサムネイルのスクロールが死ぬほど遅い。使い物にならない。
こういったインターフェースの悪さは処理の遅さにストレスを感じることもありますが、割り切って諦めるしかないところです。
バッテリーの持ちが悪い
どちらもG7X IIに比べて悪く感じられます。一応、モバイルバッテリーで充電しながらの撮影もできますが、撮影しにくいことこの上ないので、緊急用ですね。予備のバッテリーはあったほうが良いかと思います。
画質
それまで使用していたG7X IIとの比較になりますが、画質は、1ランクとは言いませんが、0.5ランクほど上がったような気がします。
イルミネーションの撮影では、ホワイトバランスをオートにしておくと、寒い感じの写真になりがちです。この辺りはG7X IIと同じ。自分で設定して、肉眼に近いものを選ぶ必要があります。
HDRの出来が良い
これは特筆すべき性能です。
自然の風景を撮影する際、逆光になることも多いですが(特に冬は太陽が低い位置にあるので)、被写体に明るさを合わせると空が白く飛んでしまい、空に合わせると被写体が真っ暗になってしまいます。
HDR(High Dynamic Range)は、それを肉眼で見たときのように、明るいところも暗いところも映し出す機能です。
HDRをオンに設定すると、シャッターを切った際、露出を変えながら3枚の写真を連続で撮影して、それらを自動で合成します。
※なので撮影にかかる時間は長く、動くものを対象にするにも不向き。
G7X IIのHDRはほとんど効果が感じられなかったのですが、こちらは肉眼で見たのと同じように撮影され、感動しました。これは今後も、多用すると思います。
ただ、設定するのにいちいちファンクションキーから当該設定を呼び出して、オンオフを切り替えないといけないので、ものすごく面倒です。
※G7X IIはこれをシーンモードに入れ込んでいました。予めシーンモードをHDRに設定しておき、通常は絞り優先モード、HDRにしたいときはダイヤルを回してシーンモードにするだけで、切り替えることが出来て便利でした。肝心のHDRの効果は殆どありませんでしたが。。。
パノラマ撮影が楽
シャッターボタンを押しながら、カメラの向きを左から右へ動かしていくだけです。こちらも割と使用頻度は高め。モード切替ダイヤルでお手軽に撮影できるので、楽です。
撮影
これまでに撮影した写真を掲載します。
まずは圧巻の、木曽駒ヶ岳から。すべてM7です。
こういう雲とかは、ズームレンズだと迫力が出ます。
こんなのもアップにできると嬉しいところ。
ズームすると圧縮効果が出やすいので、ドラマチックな映像に。
夕焼けのオレンジの部分をアップにしました。そこだけ切り取ることで、幻想的な風景に。
逆にこういう暗い被写体にはめっぽう弱く、シャッター速度を30秒まで落とし、かつISOを2000まで上げています。ちょっとノイジー。
ISOを戻すのを忘れて、しばらくそのまま撮影してしまったので、ノイジーな写真が続きます。。。
日の出直前の雲海。ズームして雲を一杯に写すことでで、雲たっぷりな仕上がりに。
御来光は、まさに8倍ズームの出番。
普通に撮るとこんな感じ。
お次はパノラマ撮影。まさにこういう場所でうってつけ。アルプス感満載です。
ロープウェイから撮影した小さな滝と渓流。撮影のチャンスは一瞬。こういった場面でも、ちゃんとピントを合わせてくれるので助かります。
室内でも明るさがあれば、それなりにキレイに。
トンボの羽が光を受けて綺麗。こんなのもズームならでは。
瑞牆山に登ったときの富士見平小屋。これもズームがないと撮れないやつ。ひっきりなしに出入りしていましたが、なんとか撮影できました。AFの性能にも助けられました。
箱根湯本の天成園にて。アヒルの毛並みがよく写ってます。すごい。
こちらは暗がりに行ってしまったのでISOが6400まで上昇。流石に汚いですね。
割と暗い時間だったのでISOは1000まで上がったけど、綺麗に撮れました。被写体に近づけば簡単に背景がボケてくれます。
暗い森林地帯で、雨もぱらついていたので、ISOは1600まで上昇。
雨の中の紅葉。ズームで切り取ると、鮮やかな赤が映えます。
お次はM5A。
暗いライブステージ内の様子。シャター速度は1/13まで抑えたものの、さすがにISOは1250まで上がりました。
恵比寿ガーデンプレイスのイルミネーション。手持ちで1/30秒。ISO800。これくらいの感度なら綺麗。
人物無しで、イルミネーションがメインの場合、露出を-0.3くらいに抑えると、不要な人物は暗く、見えなくなり、イルミネーションが強調されます。ISOの上昇も抑えられていい感じ。
イルミネーションやツリーは、色合いが肉眼と違ってしまうことが多いので、ホワイトバランスを、近い色になるように設定しました。
埼玉県飯能市の紅葉。
玉ボケはあまり綺麗じゃないですが、センサーサイズを考えればこんなものでしょうか。
私の大好きな、 飯能市 トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園。逆光が優しい雰囲気を作り出しています。軽くズームするだけで、だいぶ表情が違ってくるのが面白いですね。
同じく公園内の図書館。ガラスケースの中のムーミンを撮影。綺麗に撮れてます。
夜景。決して派手じゃないイルミネーションが、この公園にはよく合います。さすがにこれは三脚を使いました。卓上のちっちゃいやつですが。ISOは最低の80。シャッター速度3.2秒。ノイズの少ない、綺麗な夜景が撮れました。
同じくISO80。シャッター速度4秒。空に全くノイズがないのでスッキリ。
ISO80。シャッター速度1.6秒。ステンドガラスが綺麗。
本栖湖の浩庵キャンプ場。ゆるキャン△の聖地ですね。ロッジ内を撮影させていただきました。ISO800。外からの光が入ってきて明るい店内でした。物撮りもいけますね。
快晴の中、浩庵キャンプ場でキャンプしてきました。富士山がバッチリです。
最大ズーム(2.9倍)したもの。これでも十分綺麗ですが。
こちらは同じ場所から、M7で最大ズーム(8倍)で撮影したもの。迫力ありますね!
こちらもM7の8倍。夕日の富士。こういうのを撮るときは絶対ズームがほしい。
夜中、満月に近い月と富士山、そして中央にはオリオン座まで!明るい月に引っ張られて富士山や星空が真っ暗になってしまうところ、HDRを使用したので、両方とも写っています。これを撮ったときにはガッツポーズしました。
朝焼けの富士山。こちらもHDRで撮影。これをオフにすると、雲が白飛びするか、富士山が暗くなってしまいます。ほぼ肉眼通り。
湖面を鏡のように平らにしたかったので、光量を減少させるため、内蔵のNDフィルターをオンにしました。さらにF値を最大に上げて光を最小に絞り込み、ISOも80に設定しましたが、シャッター速度は6秒が限界。これ以上伸ばすと白飛びが激しくなります。
割と幻想的な出来になって、お気に入りです。
ちなみにNDフィルターはM7には内蔵されていません。望遠レンズはデカいので、入らなかったのでしょうか。
御来光。左の方にちっちゃい虹が見えてますね。これもHDR撮影。この機能、大活躍です。
こうして見返してみると、雄大な景色を撮影するときには是非ともM7が欲しいところです。普段は望遠が必要なことがないので、夜景や屋内での撮影のためにM5Aを使うことが多いですが、登山やキャンプでは2つ持っていきたいですね。1つ300g程度とはいえ、きついんですが。。。
両方買うと20万は下らない、強気な値段設定ですが、サイズ、重量、レンズ交換の面倒さで、そのうち使わなくってしまうであろう一眼レフよりも、こちらのほうが私にはあってるのかも。
M7です。RX100シリーズはどれも値崩れしにくいので、買い替えもしやすいでしょう。
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アクセサリーで、これは絶対必要!ってのがこれ。なんで最初からこのアタッチメントがついた形状になっていないのか、ホント不思議。
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