屋外イベント、コンサートのお供に! 超使いやすい双眼鏡 ヒノデ
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前回、スーパームーンを見てきたエントリでちょっとだけ紹介した双眼鏡のレビューです。
一切の奇をてらわない、シンプルデザイン。
私が使っているのは、日の出光学という(ちょっとマイナーな?)メーカーのもので、「ヒノデ 5x20-A1」といいます(現在は後継機の「ヒノデ 5x20-A4」が販売中)。
この双眼鏡の特徴を一言で言うなら、「超使いやすい双眼鏡」です。私の愛用の逸品となっております。
倍率は5倍と控えめ。お値段は送料込みで1万2千円以上(最新の「ヒノデ 5x20-A4」は1万4千円ほど)。はっきり言って高いです。もっと倍率が高くて値段の安いものが、いくらでもあります。
が、その代わりものすごく明るく、像が歪まず、見やすいのです。
詳しい説明はメーカーのWEBページに譲りますが、この双眼鏡の特徴としては、
- 軽量
- コンパクト
- 像が明るい
- 手ブレが少ない
- アイレリーフが長い
- アイポイントが広い
ということがあります。
双眼鏡においては、このどれもが、とても重要な要素です。
軽量コンパクトなので、気軽に持ち出せますし、保管に場所を取りません。
長時間の使用でも疲れが少なく、その分ブレにくいです。
倍率を押さえることで像が明るくなります。この辺はデジカメと同じですね。コンサート鑑賞や星の観察など、暗い場所での使用で威力を発揮します。
そして倍率が抑えめなので、手ブレも少ないです。現実問題、手ぶれ補正でもなければ、10倍程度の倍率でも、手持ちではまともに見れないと思います。
5のアイレリーフと、6のアイポイントについて軽く説明すると、
「アイレリーフ」とは
双眼鏡を覗いた状態から、少しずつ眼を離していくと、あるところで視野全体を見渡せなくなる、限界のポイントがあります。そのレンズから目までの距離をアイレリーフといいます。
このアイレリーフの長さは、私のようにメガネをしているユーザにとってはとても重要です。これが短いと、双眼鏡を覗きこむたびに、メガネを外さなければならないからです。
5x20-A1はこのアイレリーフが十分長いので、メガネを装着したまま覗くことができるのです。
また、まつげの化粧が気になる女性にも重要なポイントでしょう。
逆にメガネ等をしていない人は、「目当て」(目に当てる部位)を伸ばして距離を取って使います。
「アイポイント」とは
実際に双眼鏡を覗いたことがある方はわかると思いますが、眼とレンズの位置がきっちり合っていないと、視界の一部が欠けたり、最悪全く見えなくなったりします。全ての視界がきちんと見える眼の位置を、アイポイントといいます。
5x20-A1はこのアイポイントが広く、多少のズレで見えなくなることはありません。つまり、双眼鏡を持つ腕が多少ぶれても見えるのです。
アイポイントが狭い双眼鏡は、かなりストレスが溜まるはずです。
さらに双眼鏡自体の軽さも相まって、非常に見やすくなっています。力の少ない女性やお子さんには、使いやすさを左右する重要な要素になるでしょう。
全体的なイメージとしては、キャノンのデジカメS120と同じく、倍率や解像度を抑えることで、基本性能が落ちるのを防いでいるんですね。
ちなみに、本体はマッドな仕上がりで、滑りにくく持ちやすいです。
以下、製品の写真です。
ロゴがかっこいい!
レンズキャップ装着時。キャップにストラップ等は付いていないので、紛失注意。
レンズキャップを外した状態。「目当て」折り畳み状態。
「目当て」を伸ばした状態。裸眼の方やまつげの長い方は、この状態で使用。
革製のホルダー。
裏はベルトを通せるようになっている。
こんな感じで収納。
☆☆☆天体観測
まずは先日のスーパームーン観測から。
スーパームーンを撮ってきた - koji-xの小部屋
首から双眼鏡をぶら下げて、歩道橋の上までテクテク歩いて行きました。
当日は雲が多かったのですが、風も強かったため、雲がすぐに移動してくれたので、美しい月を思う存分堪能出来ました。
5倍といっても、実際に月を観察すれば、何とかの海とか、クレーターや月の模様がくっきりと映るレベルです。例えるなら、手の平に載せたピンポン球をじっくり見ている位の感覚。
身近な天体であれだけ美しく、手軽に鑑賞できるものは他にないですよね。あんなに美しい月が見れるだけでも、1万円オーバーの価値はあったと思いました。
☆☆☆野外フェス
2年前に、山中湖の夏フェスに行った時にも持参しました。というかそのために購入しました。山下達郎さんとPerfumeさん目当てです。
軽量コンパクトなので、コンサートとかにも気軽に持っていけます。
最前列近くはかなりの人混みで、本来こういうのを取り出せる余裕はないんですが、執念でバッチリ見させてもらいました(達郎さんのときは、さすがに周囲のお客さんも皆さん紳士淑女でいらした(*´ω`*))。
ちなみに、先頭から3列くらいに陣取れたので、達郎さんの生えかけの青髭が見えるレベルでした(*´ω`*)
まあ、あんな身近で見れることはそう無いでしょうが、その感動と興奮たるや、人生の中でも5本の指に入りました。幸せな時間、日の出光学さん、ありがとう!
この時はとにかく荷物を極力減らす必要があり、両手も自由になっていなければならなかったため、ホルダーをベルトに通して装着できるのがとても助かりました。
☆☆☆屋内コンサート
Perfumeさんの東京ドーム公演でも使用しました。
席が最後列で、肉眼では誰がどこにいるかもわらない状態、さすがにこの双眼鏡をもってしても、表情までは見えなかったのですが、近くまで移動して披露してくれる曲もあり、その時はギリ、表情が見えるくらいでした。
達郎さんの神奈川県民ホールでのコンサートでは、ステージから3/4くらいの位置でしたが、さすがに(?)小規模な会場だけあって、バッチリ全身が映りました。
1曲の演奏中、双眼鏡を持ち続けるだけでも、それなりに腕は疲れます。やっぱり絶対軽い方がいいですね。
あと、曲の終わりに拍手するときに双眼鏡を離したりするので、頻繁に持ち替えることを考えれば、この軽さはかなりのメリットです。
☆☆☆総評
デジカメが高解像度=高性能(高画質)ではないように、双眼鏡もまた、倍率の高さが全てではありません。
これは、高解像度競争から一歩引いて、明るさや扱いやすさ、像の歪みの少なさを優先した、キャノンのS90以降のPowerShotシリーズに通じる製品です。
こういう、地味だけど使いやすい、優れた製品が広まってくれたらと思います。
来月の9月9日は今年3回目のスーパームーンだそうです。気軽に美しい月を眺めたい方は、是非。
☆☆☆
後日、この双眼鏡を使ってスーパームーンを再び観察してきました。写真も撮影してきましたので、実際にどう見えるか、是非ご参考になさってください。
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リンク先は最新の「ヒノデ 5x20-A4」。若干重くなりましたが、更に見やすくなったようです。