Canon PowerShot S120 レビュー

Canon デジタルカメラ PowerShot S120(ブラック) F値1.8 広角24mm 光学5倍ズーム PSS120(BK)

出版社/メーカー: キヤノン
発売日: 2013/09/12
メディア: Camera
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以前は同じPowerShotシリーズのS90を使用していましたが、オートフォーカスが若干遅かったのと、動画がSDサイズなのが難点でした。
S120はその辺りを克服しているようだったので、去年の暮れに3万円台半ばぐらいまで値段がこなれてきた時に、乗り換えることにしました。
(ちなみに最初に買ったのはS30なので、PowerShotシリーズは3台目です。)

PowerShotシリーズと言えば、S90以降、明るいレンズと広い画角が特徴の、ちょっと高級なコンパクトデジタルカメラです。画素数をあえて抑えることにより、暗いところで感度を上げた時のノイズを低減するなど、とにかく暗いところに強いカメラです。
また、軽量小型で持ち運びしやすく、普段から気軽に使えるのも特徴です。

☆☆☆サイズ
購入にあたって、ヨドバシにてSONYのRX100と比較しましたが、やはり大きさと、動作のもたつきが気になりました。私は知り合いや親戚の子供達を撮るのがメインなので、サッと出してすぐ撮れる必要があります。ズボンのポケットから素早く取り出せないとダメなんですよね。
S120は、S90とほぼ同等のサイズ、重さで、このクラスのコンデジとしてもかなりコンパクトな部類です。ハンドリングにおいては全く問題ありません。

☆☆☆高速動作
いつもカメラの購入を検討する時に重視するのがこれ。
起動の速度、撮影から次の撮影までの間隔、AFの速さ。どれもかなり高速な部類に入ります。S90もそれなりに速い方でしたが、全体的にさらにキビキビ動いてくれます。
一眼レフでどんなに綺麗に撮影出来ても、シャッターチャンスを逃していたら意味が無い。常にズボンのポケットに入れておけて、一瞬で電源が入り、瞬時にフォーカスを合わせて、何枚も連写出来る。頼りになるカメラです。

☆☆☆画質
元々S90はかなり画質が良かったので、あまり差があるようには思えませんでした。ただ、夜景がより綺麗に撮れるようになったと思います。
S90だと、夜間の撮影時はAFが延々と迷うことがありましたが、そのあたりも克服しているようです。これは大事ですね。

f:id:koji-x:20140416012207j:plain 夜景も綺麗。手持ちでもこれぐらい行ける

f:id:koji-x:20140416012230j:plain 外に持ち出すのも楽

f:id:koji-x:20140416012253j:plain 背景も綺麗にボケます

動画がフルハイビジョンサイズになったのは大きな進化ですが、画角がビックリするくらい狭い。S90と違い16:9なので、至近距離で上下の動きに追従するのはかなり厳しいです。
ただ手ぶれ補正はかなり強力で、ラフに扱ってもガタつきがなく、滑らかです。
動画形式はMP4で、わりと編集もしやすいのではないでしょうか。
ただ、屋内だとノイズが厳しいですね。

☆☆☆バッテリーは貧弱……
ひょっとして付属のバッテリーの不具合かも知れませんが、ガッツリ撮影していると、半日でバッテリーが切れます。寒い時期、特に動画を撮っているとあっという間。予備バッテリーは必須です。
ちなみにこのバッテリー、本体に入れるときに、S90よりも引っかかりやすくなっていて入れにくいです。相変わらず裏表の向きが分かりにくいのも改善されていません。
USB充電やQiに対応して欲しいところです。

☆☆☆便利機能
電子水準器
これが地味に便利。今まで構図によっては斜めになりやすかったのが、安定して撮れるようになりました。特に縦撮りで助かります。

Wi-Fi対応
ワイヤレスでPCやスマホに転送できます。が、一度の撮影で、動画も合わせれば数GByteいくのが当たり前なので、PCに取り込むときにはまず使いません。撮影したその場で、気に入った写真だけを知人のスマホに転送する、というような使い方がメインになるでしょう。

☆☆☆総評
バッテリー周りのハンドリングが惜しいところですが、概ね満足なカメラです。
使い勝手はS90から大きく変わるものではありません。PowerShotシリーズとして、正常進化しているというイメージを持ちました。

明るいレンズ、広い画角、素早い動作、軽量小型で持ち運びしやすいなど、いろんなシーンに対応できるカメラです。
綺麗な写真が手軽に撮れる、オールマイティーな一台ですが、やはり普段の子供撮りでこそ真価を発揮するでしょう。

次に買い換える時も恐らくPowerShotシリーズになるかと思います。奇をてらわずに、このまま正常進化していってほしいですね。